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アイスクリーム、ジェラート、シャーベットの違い

アイスクリームは「フローズンスイーツ」とも呼ばれ、
暑い季節に限らず様々なシーンで楽しまれるようになりました。

コンビニのアイス売り場を見てみても、
さまざまなアイスやジェラートが並んでいます。

ところで、アイスクリームとジェラート、はたまたシャーベットの違いは分かりますか?

なんとな~く分かるけれど、
具体的に説明できる人は多くないと思います。

そんなモヤモヤを払拭するべく、この記事を参考にしてもらえればと思います。

 

アイスクリーム、ジェラート、シャーベットの違いとは

最初に結論から言うと、

日本の成分規格で言うと「アイスクリーム」と「ジェラート」はアイスクリームで、「シャーベット」は別物です。

また、「アイスクリーム」と「ジェラート」は乳脂肪分が違うことから
「ジェラート」の方が低カロリーでヘルシーです。

「アイスクリーム」と「ジェラート」は英語かイタリア語かの違いだけで、両方とも凍ったお菓子を指します。
一覧にまとめるとこのようになります。

アイスクリーム ジェラート シャーベット
英語 イタリア語 英語
誕生年 18世紀 16世紀半ば 9世紀頃
語源 牛乳などの原料を空気を含ませつつ冷やして、クリーム状にした上で冷やしたお菓子 フィレンツェ生まれのお菓子で、「凍った」という意味が語源 果物などから作ったシロップを水で薄め、砕いた氷を入れて冷やした飲料を意味するアラビア語
原材料 ミルク・クリーム+砂糖+フルーツ ミルク・クリーム+砂糖+フルーツ 水+砂糖+フルーツ
乳脂肪分 8%以上 5%前後 0%
乳固形物 15.0%以上 10.0%前後 3.0%未満
空気の含有量 60%~100% 20%~40% 20%~60%
食べごろ温度 -8℃~-14℃ -8℃~-10℃ -8℃~-10℃

シャーベットは果汁などを凍らせたものという定義から、アイスクリームのルーツになったと言われています。

ここで驚きなのは、アイスクリームは最初イタリア(ヨーロッパ)で広まってから、
アメリカで発達したということです(わたしだけが驚きなのかもしれませんが・・・)


出典:一般社団法人アイスクリーム協会

アイスクリームの中でも様々な種類があります。

ここから、日本の定義に沿った「アイスクリーム」「ジェラート」「シャーベット」の違いについて説明していきます。

 

アイスクリーム

歴史

「アイスクリーム」はヨーロッパから18世紀に新大陸アメリカへと伝わり、爆発的に広まります。
今やアメリカは世界最大のアイスクリーム王国で、アメリカ人の生活はアイスクリーム抜きにしては考えられません。
「アイスクリーム」と言う言葉も、アメリカで生まれたものです。

日本人がアイスクリームと出会うのは江戸末期。
幕府が派遣した使節団が訪問先のアメリカで食べたのが最初で、そのおいしさに驚嘆したと伝えられています。
そして明治2(1869)年、日本で最初の「アイスクリーム」が誕生、
横浜馬車道通りで日本で最初のアイスクリーム「あいすくりん」の製造販売を始めました。

食べたときの食感

アイスクリームは乳脂肪分が多いことから濃厚な味わいになります。
ジェラートに比べると空気含有量が多く、ふんわりとした食感を生み出しています。

種類

アイスクリームは同じように見えても、乳成分の量によってアイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスの3種類に成分規格が分けられます。
また、一般的にアイスよ呼ばれる氷菓もあります。

アイスクリーム アイスミルク ラクトアイス 氷菓
乳固形物 15.0%以上 10.0%以上 3.0%以上
乳脂肪分 8.0%以上 3.0%以上

これは厚生労働省の定める「乳及び乳製品の製品規格に関する省令より」区分されているもので、
日本における定義となっています。

 

アイスクリーム

乳固形分と乳脂肪分が最も多く含まれているので、風味がよく栄養的にも優れています

代表的なアイスクリーム:ハーゲンダッツ、森永パルムなど

アイスミルク

乳固形分と乳脂肪分はアイスクリームに比べて少ないですが、牛乳と同じくらいの栄養を含みます。植物性脂肪が配合されていることもあります。

代表的なアイスミルク:ロッテジャイアントコーン、ロッテ雪見大福など

ラクトアイス

乳固形分はさらに少なく、植物性脂肪が多く使われています。

代表的なラクトアイス:明治エッセルスーパーカップ、ロッテクーリッシュなど

氷菓

乳固形分3.0%未満のものは、アイスクリーム類ではなく、食品衛生法にもとづく「食品、添加物等の規格基準」により、氷菓として規定されています。
果汁などを凍らせたアイスキャンディーやシャーベットなどは氷菓で、アイスクリーム類とは別に扱われます。

代表的な氷菓:フタバ食品サクレ、赤城乳業ガリガリ君

このように日本で呼ばれる「アイスクリーム」でも、
厚生労働省の定める「乳及び乳製品の製品規格に関する省令」と「食品、添加物などの規格基準」から分けて定義されています。

 

ジェラート

歴史

1533年、イタリア・フィレンツェの大富豪メディチ家のカトリーヌ・ド・メディチが後のフランス王アンリ2世となるオルレアン公に嫁ぐ時、
菓子やアイスクリーム職人をはじめ、多くの料理人を伴いました。
それをきっかけに、イタリアで食べられていたアイスクリームがフランスへ伝わり、
さらにヨーロッパ各地にも広がっていきます。

メディチ家の料理人たちによりイタリアの豪華な料理がふるまわれ、
なかでも、木イチゴやオレンジ、レモン、イチジク、レーズンなどのドライフルーツ、アーモンドやピスタチオなどの
ナッツを使ったシャーベットのすばらしさにフランスの貴族たちは驚嘆したそうです。

食べたときの食感

乳脂肪分が少ないことから口当たりはさっぱりですが、
含まれる空気が35%前後で作られるため、密な食感を味わうことができ、また食材そのものの味をアイスクリームで表現することができます。

より濃密な味を堪能でき、このことから、ジェラートはサッパリしているのに、コクがあります。

種類

日本ではアイスクリームと呼べるものは法令で、乳固形分15%以上その内8%は乳脂肪でなければならないと定義されています

通常5%前後の乳脂肪でジェラートを製造するのが一般的ですので、
日本の分類・規格では「アイスクリーム」ではなく「アイスミルク」になります。

ジェラートはアイスクリームより脂肪分が少ないことからヘルシーな食品であり、原料そのものの風味を生かした物と言えます。
果物やナッツなどのさまざまな素材を生かすことができ、種類も豊富なのが魅力的です。

 

シャーベット

歴史

ギリシャのアレキサンダー大王は、奴隷たちに山から氷雪を運ばせ、果汁に糖蜜を加えた冷たい飲み物を兵士たちに与え、士気を高めたそうです。
医学の祖であるヒポクラテスは、著書に「冷たい飲み物は肉体をいきいきさせ、健康を増進させる」と効能を述べています。
このような氷菓はインドやアラブでも作られ、「千夜一夜物語」に出てくる「シャルバート」はシャーベットの語源ともいわれています。

歴史ですので諸説様々あります。。

食べたときの食感

シャーベットの原材料は水・砂糖・フルーツがメインということもあり、
口当たりは非常にさっぱりしています。
乳脂肪分もないので、暑い時期にはシャーベットが最適です。

種類

シャーベットは乳固形物・乳脂肪分も”0”であることから
日本の分類・規格では「アイスクリーム」ではなく「氷菓」になります。

ソルベとシャーベット

ソルベはフランス語で、語源はアラビア語の「シャルバート」からきています。
「果汁や、リキュール・シャンパンなどのお酒を加えて作った氷菓」を意味し、果汁やシロップを凍らせたもの、そこにアルコールなどが加えられているものもあります。

つまり、「シャーベット」と「ソルベ」の違いは英語かフランス語かです。

 

まとめ

アイスクリームでも様々な種類や定義があり、
改めて日本は外国からの文化に影響されてきているのかが理解出来たかと思います。

暑くなってくる季節に一つの話のネタとして使ってください。

ではではまた。

 

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参考HP:
日本アイスクリーム協会:アイスクリームの基礎知識‐アイスクリーム類の種類
日本乳業協会:アイスクリーム類の種類
日本ジェラート協会:ジェラートって何ですか?ジェラートとアイスクリームは、どう違うのですか?

参考書籍:
食品加工シリーズ アイスクリーム (農山漁村文化協会)

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