地名

湖・沼・池・沢の違い

普段見にしている物でも、

この明確な違いは何なんだろう?

ふと疑問に思うことはないでしょうか。

人気のテレビ番組「緊急SOS! 池の水ぜんぶ抜く大作戦」を見ても、

「これは池じゃなくて、沼と化してるやん」

と、見て感じることが筆者も良くあります。

 

今回は身近にある「湖・沼・池・沢の違い」について解説していきます。

これを読むことで、それぞれの基準を理解してもらうことが出来ます

 

 

 

湖・沼・池・沢の違い

これら4つの違いは「大きさ」と「水深(深さ)」の違いで大きく区分されています

国土交通省と環境省では定義が違いますが、一般的に考えて下記の一覧表にまとめました。

定義 周囲を陸地で囲まれたくぼ地に水をたたえる水域。中央に深い所には沈水植物を見ないもの 湖より浅く,最深部まで沈水植物が繁茂するもの くぼ地に自然に水がたまった所。特に人工的に作ったもの 浅く水がたまり、草が生えている湿地
大きさ 沼や池より大きい 湖よりも浅く小さい 湖や沼のより小さい 池よりも浅く小さい
形成 自然、人工的にできたもの 自然にできたもの 人工的にできたもの 自然にできたもの
水深 5m以上 5m以内 5m以内 数cm程度
代表的な所 琵琶湖,摩周湖,田沢湖など 印旛沼,伊豆沼など 別府弁天池,満濃池など 嵯峨沢など

ざっくりいうと、

水深5m以上あり、中央部に水生植物が生えていなければ 「湖」

水深5m以内で、最深部のところにも水生植物が生えていれば 「沼」

水深5m以内で、水が溜まって人工的にできたところが 「池」

ごく浅くて、前面に水生植物が生えていれば 「沢」

 

イメージ図で見るとこのようになります。

Image from Gyazo
参照:茨城県「湖としての霞ケ浦」

地域の資源としてイメージアップするなど、呼称の変更(沼 → 湖)もあり、旧地名から考察する必要もあります。

また、ダムによってできた池でも「○○湖」と名前がつけられており、地図では上記の区分と関係なく、その土地で実際に呼ばれている名称が記載されています。

 

湖とは

国土交通省では、『水深が大きく,植物は湖岸に限られ,中央に深い所には沈水植物を見ないもの』と定義されており、

環境省では、『四方が陸地で囲まれていて、なかに水をたたえてあるもの。池や沼などより大きくて、中央の部分に沿岸植物の侵入を許さない、5m~10m以上の深さを持つもの』としています。

 

湖のなかには自然にできたものではなくて、人工的に造られたものもあります。

この湖のことを『人造湖』と言います。

人造湖は発電や農業、工業、上下水道などに使われています。そんな人造湖のなかには、ダムによってできた湖(ダム湖)があります。
例えば、富山県の『黒部湖』黒部川に建設された『黒四ダム』によってせき止められてできた、人工の湖です。

人々の大切な水源となっていることは間違いありません。

 

沼とは

国土交通省では、『湖より浅く,最深部まで沈水植物が繁茂するもの』と定義されており、

環境省では、『一般に、深さ五メートル以下で底は泥ぶかく、クロモ・フサモなどの沈水沿岸植物が生えている湖沼をいう。湖とは厳密には区別されていない』となっています。

 

このように厳密な違いはないものの、『湖は沿岸植物が侵入しない深さを持つもの。沼は湖よりも浅くて、水中植物が全体に生育するもの』と区別しています。

「沼」という言葉には、「泥沼」なんて言葉があるようにイメージアップとして呼称の変更(沼 → 湖)もあります。

 

池とは

国土交通省では、『通常,湖や沼の小さなものをいい,特に人工的に作ったもの』と定義されています。

『人造湖』と同じように“人工的に造られた水たまり”のなかで、湖や沼よりも小さなものが『池』です。

ダム湖も本来ならば『池』に分類されますが、池や沼よりも大きいため、“湖”と呼ばれているそうです。

 

かっこいい人のことを「池様」ということもあり、

主に若者の間で使われる、容姿が整っていることやそのような人を意味する俗語で、もとは「イケメン」の略として使われた語であると推測される。

「池」は男性について使われることが多いが、美男子のような見た目をした女性に使われることもある。

「池」と言う字には好印象な感覚があるようです。

 

沢とは

沢に関しては官公庁の明確な定義はありませんが、
辞書では『地が低くて浅く水がたまり、草が茂っている所』『水がたまって水草のはえている所』とされています。

 

最近流行っているラフティング(沢下り)のイメージとは少し違う印象があります。

「沢」と言う字には「潤沢」「恩沢」など良い言葉に使われることもあり、
一般的にも良いイメージなのではないかと思います。

 

まとめ

湖・沼・池・沢と言う言葉でも、各省庁によって定義が違うなんて
日本らしいと言いて良いのか複雑な印象を受けました。

「ここは湖だ!」

「いや池でしょう!」

なんてことを偉い人が言い合いになって、どうでも良い時間が過ぎていないことを
心から祈っています。

また、文字一つをとってもイメージが違うなんて、
それも日本らしさを感じることが出来ました。

ではではまた。

 

 

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参考資料:

国土交通省「国土地理院」HP

環境省HP

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