「リンス無くなったから買ってきて」
日常よくある頼まれ事だと思います。
筆者も妻に頼まれて、ドラッグストアのシャンプーコーナーに足を運びました。
この時、ふと疑問に感じたことがあります。
「リンスとコンディショナーの違いって何?」
「しかもトリートメントまであるけど、男も使う必要があるの??」
こんなちょっとした疑問をスッキリしてみませんか?
近年、男性でも美を意識した人がかなり増えてきています。
一番身近でよく使う、リンス・コンディショナー・トリートメントの違いを理解することで、
明日、この記事が人に話したくなるネタになれば嬉しいです。
リンス・コンディショナー・トリートメントの違い
結論から言うと、リンスとコンディショナーは同じです。
なので、リンス・コンディショナーとトリートメントの違いは効果の違いです。
リンス・コンディショナー:油分でコーティングし、美しい髪を保つ
トリートメント:髪の内部に成分を浸透させて、髪の状態を整える
リンス・トリートメントは「髪の外部のケア」に対して、トリートメントは「内部のケア」という点が大きな違いです。
リンス | コンディショナー | トリートメント | |
言語 | 日本語 | 英語 | 英語 |
効果 | 油分でコーティングし、美しい髪を保つ | 油分でコーティングし、美しい髪を保つ | 髪の内部に成分を浸透させて、髪の状態を整える |
使い方 | 毛先から付けて、地肌に付けずすぐに洗い流す | 毛先から付けて、地肌に付けずすぐに洗い流す | 毛先から全体に馴染ませて、数分置いてから洗う |
使う順番 | シャンプー、トリートメントの後 | シャンプー、トリートメントの後 | シャンプーの後 |
ヘアケア製品には業界の規定がないため、各社定義も違い、成分にも差があります。
花王、ユニリーバ、資生堂、P&G、ライオンなど代表的な企業がありますが、
日本の企業は「リンス」と使い、外国の企業が「コンディショナー」と使っている印象です。
※あくまで筆者の調査の上での憶測です。
英語の「リンス(rinse)」は、「(水で)すすぎ落す/洗い落す」という意味があります。
だから、「リンス」を髪に付けた場合、それはもはや「rinse(すすぎ落す/洗い落とす)」ではないわけです。
では、それぞれの違いについて詳細を見ていきます。
効果の違い
シャンプーは、頭皮や髪の表面に付着した汚れをさっぱり洗浄してくれるもの。
シャンプーだけで終了してしまうと、髪は素の状態でダメージを受けやすくなってしまいます。シャンプー後には髪の保護が大切です。
リンス、コンディショナーの効果
- リンス、コンディショナーに関しては、リンス(日本語)コンディショナー(英語)のため、2つの効果は同じもの
- シャンプーで汚れを洗い流した髪の毛を、油分でコーティングしてくれるのが役目
- 乾燥やパサつきなどを抑え、髪に艶を与えて美しい髪を保つ強い効果がある
- 髪の毛の表面をコーティングして保護し、ダメージを防ぐことが目的
- 最近では、髪の内部に浸透し、髪の傷みを補修するトリートメント機能を併せ持つ製品が増えている
- 一般的な商品は内部から栄養を与え、補修することはできない。集中的に補修をするならトリートメントがおすすめ
トリートメントの効果
- トリートメントは髪の内部に成分を浸透させて、髪の状態を整えるもの
- 髪の傷みをケア・補修したり、髪の質感をコントロールしたりするものなどがある
- 紫外線などでダメージを受けた髪を補修するために栄養成分を入れ、髪質を整える働きがある
- コンディショナーとは違い、髪を内部から健康的で美しくする目的でつくられたもの
この2つはそもそも役割が違います。
なので、髪質を改善させたいと考えている方は両方とも購入が必要になります。
使い方の違い
いつも何気なくシャンプーと同じように、リンス・コンディショナー、トリートメントを使っていました。
シャンプーと同じような使い方はNGです!
抜け毛や薄毛、頭皮の負担にもつながるのでちゃんとした使い方がを理解する必要があります。
リンス、コンディショナー
- リンスは最も乾燥しやすい毛先に付けると効果的
- リンスを付けるときは根元からではなく、毛先から付けるのがコツです
- リンスを全体に馴染ませるときは、髪を両手で優しく包み込み、上から下へゆっくりすべらせます
- 全体に行き渡ったら、軽く揉み込みましょう。揉み込むことで、髪一本一本にリンスが付きやすくなります
- コンディショナーが頭皮についたまま残ると、かゆみの原因になります
- 残ったまま毛穴の奥に詰まると頭皮に負担がかかり、抜け毛や薄毛の引き金となる可能性もあるので十分に洗い流すことが必要
トリートメント
- より効果的に使用したいなら髪の水気を切ることが必要です
- シャンプーの後に髪の水気をしぼることによってトリートメントの浸透を良くすることができる
- びっしょり濡れた状態で使用すると、有効成分が流れてしまい内部に浸透しにくくなってしまいます
- 普段のリンスやコンディショナーのようにササっとつけるのではなく、髪の毛を優しくマッサージするように揉み込む
- 蒸しタオルで髪を包み、3分~5分置きます。タオルの上からシャワーキャップをかぶって保温すれば、さらに効果的です
- 流すタイプのトリートメントであればシャワーの際も優しく洗い流す
使う順番の違い
シャンプー:頭皮や髪の表面に付着した汚れをさっぱり洗浄してくれるもの
リンス、コンディショナー:髪の毛の表面をコーティングして保護し、ダメージを防ぐ
トリートメント:髪の内部に成分を浸透させて、髪の状態を整えるもの
シャンプーを最初に使うことは誰もが知っていることだと思います。
では次に使うのはリンス、コンディショナーかトリートメントか?
正解はトリートメントです!
リンス、コンディショナーはコーティングして保護する役割があるので、
トリートメントした髪のあとに使う方が役割として合っています。
シャンプー ➡ トリートメント ➡ リンス、コンディショナー
この順番で使うようにしましょう。
まとめ
シャンプーとリンスだと減る量が早いのはリンスなので、
出来る限り量を多く使った方が効果的なんだと勘違いしていました。
また、髪の毛が短い男性には頭皮に付けすぎない方が良いリンス・コンディショナーは不要だということ。
しっかりとその役割を理解することで、節約にも繋がるものでした。
あとがき
少し前に、ノンシリコンシャンプーが流行ったりしましたが、”ノンシリコン=髪に良い”という効果はありません。
そもそも、シリコンとは髪を滑らかにするコーティング成分であり、安全性が保証されている成分でもあります。
”シリコン=悪”ではないのです。
では、なぜシリコンが入っているシャンプーが悪いのかというと、洗浄力の強い成分を使っているため、シリコンで滑らかにしないと髪がギシギシになるからです。
つまり、シリコンを入れなければいけないほど洗浄力が強く、髪に負担をかけてしまうのです。
洗浄力が優しいシャンプーでは、洗浄成分やトリートメント成分だけで髪が滑らかになりますので、髪がギシギシになることはありません。
もちろんシリコンを入れる必要もなくなります。
これが、「ノンシリコンシャンプーの方が髪にいい」と言われる理由です。
そうしたシャンプーの成分表を見ると「硫酸系」が入っていることがほとんどです。
なので、ブランドイメージや流行に惑わされないように、正しい知識を身につけて、優しく髪を手入れしてあげてください。
ではではまた。
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参考資料
花王: リンスとコンディショナー、トリートメントの違いは?
ユニリーバ: コンディショナーとトリートメントの違いは?
P&G: トリートメントラボ
LION: リンスとコンディショナー、トリートメントの違いは何ですか。