ファスナー、ジッパー、チャックの違いって何だろう?
そのような疑問を抱いている人も多いハズです。
そこで、この記事では「ファスナー、ジッパー、チャックの違い」を5つの視点でお届けします。
この記事を見ることで「ファスナー、ジッパー、チャックの違い」が理解できるようになります。
3つの要点はこちら
- 起源の違い
- 言葉の意味の違い
- 日本での使われ方の違い
「ファスナー、ジッパー、チャックの違い」は上記5つになります。
この記事を見ることで、あなたも「ファスナー、ジッパー、チャックの違い」が理解できるようになります。
では、さっそく一つずつ確認してみましょう!
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ファスナー、ジッパー、チャックの違いとは【結論】
結論、この3つは同じものです。
ズボン ➡ パンツ、背広 ➡ スーツ
と同様に時代の変化に伴って言い方が変わっている。
では、同じ言葉なのになぜ3つも呼び方があるのか?
それについて説明していきます。
ファスナー、ジッパー、チャックの違いとは【3つの要点】
① 起源の違い
1.ファスナー(fastener)は1891年のアメリカで誕生しました。
開発者のホイットコム・ジャドソンさんが、靴ひもを結ぶ不便さを解決するために考えたものが「ファスナー」の起源とされています。
2.ジッパー(zipper)は1921年のアメリカで誕生しました。
B.F.Goodrich社というアメリカのメーカーがファスナーを「ジッパー」と命名し、登録商標を取得したのです。
3.チャックは1927年に広島県の尾道で誕生した言葉です。
巾着(きんちゃく)のようにきっちりしまることから、巾着の「ちゃく」をもじって名づけられました。
この言葉は当時、日本開閉器商会の登録商標でした。
② 言葉の意味の違い
1.ファスナーは “fasten(~をしっかりしめる)” という動詞にものを表す “er” をつけてできた名詞です。
これは「しっかりと留めるもの」という意味です。
その後、ファスナーはユニバーサルファスナー社により量産され、ファスナーつきの靴は流行しました。
ちなみに、この言葉は一般名称なので、誰でも自由に商品名などに用いることができました。
また、ファスナー(fastener)は国際的には「しっかり留めるもの」全般を指しています。
そのため、ネジやボルト類、マジックテープなども “fastener” です。
2.ジッパーの言葉で有名なもので「Ziploc(ジップロック)」には「イージージッパー」とも記載されています。
ちなみに、“zip” という言葉はファスナーをしめる時の「シューッ」という音を表し “er” をつけて作られました。
“zip” は「とてもスピードがはやい」という意味を表しています。
この言葉は、アメリカでは「ジップファスナー」とも呼ばれています。
また、かつては登録商標だったこの言葉も、今では一般名称として使われています。
3.チャックは巾着(きんちゃく)のようにきっちりしまることから、巾着の「ちゃく」をもじって名づけられました。
③ 日本での使われ方の違い
1.日本人が指している「ファスナー」は国際的には「スライドファスナー(Slide Fastener)」と呼ばれています。
この言葉は日本語に訳すと「滑り式留金具」になります。
ちなみに、日本で区別する時には、スライドファスナーを「線ファスナー」と言います。
そして、ネジ・ボルト類は「点ファスナー」、マジックテープ類は「面ファスナー」と呼びます。
2.日本でも「Ziploc(ジップロック)」(旭化成)が売れだして、ジッパーと言う言葉も聞き馴染みました。
日本テレビ系列の朝の情報番組『ZIP!』は
番組名は正式名称である「ZOOM IN!! PEOPLE」(ズームイン!!ピープル)の頭文字を取ったもの。
「パソコンの『ZIPファイル』のように、開けると色々な物が飛び出す『玉手箱』のような番組」という意味も含まれている。
英語の口語で「活力、元気」という意味もある。
3.日本開閉器商会に所属しているチャック・ファスナー社がこれを「チャック印」という名前で発売しました。
そして、これが丈夫で壊れにくかったため、ファスナーの代名詞として定着しました。なお、チャックも今では一般名称になっています。
しかし、チャックは日本でのみ通じる言葉で、英語の「チャック(chuck)」は “固定” を意味する全く別の言葉です。
他にも、ファスナーは世界中で色々な名前で呼ばれています
まとめ
呼び名 | 誕生年 | 誕生地 | 誕生者 | 由来 |
ファスナー | 1891年 | アメリカ | ホイットコム・ジャドソン氏 | “fasten(~をしっかりしめる)” という動詞にものを表す “er” をつけた |
ジッパー | 1921年 | アメリカ | B.F.Goodrich社 | “zip” という言葉はファスナーをしめる時の「シューッ」という音に “er” をつけた |
チャック | 1927年 | 日本(広島県尾道市) | 日本開閉器商会 | 巾着(きんちゃく)のようにきっちりしまることから、巾着の「ちゃく」をもじって名づけた |
お口チャック😬😬
— なるみ* (@narumi_tomoe415) July 22, 2020
なんか前にチャックあるパーカーとかじゃないと部屋着落ち着かない。Tシャツ好きだけど部屋着&パジャマにはしないー。夏の部屋着なさすぎてさすがに買う必要あるかも。
— 歌乃/無言フォローでお迎え中です。 (@utano0) July 22, 2020
このように、「ファスナー」「ジッパー」と言う言葉が自然に出てします人は、
「昭和の人」と言われてしまいます。
同じ意味でも、その言葉で年齢が分かってしまうねんて怖いですね。
ではではまた。